個性

デナリのテント生活で太宰治さんの「人間失
格」を何回も読んでいて、主人公の葉蔵が個
性的で
人間らしい人だと思った。初めはスト
スがかかる作品だろうと思って読んでいた
のだが、何
回も読んでいるうちにむしろ共感
さえ覚える
ほど、葉蔵の破天荒な行動の源泉
となる人間らしさに惹かれていった。

葉蔵の人間らしさには二つあるように思え
て、(人間らしさとは何かというのは差し置
いて)自分を偽って社会に適合しようとする
人間らしさと自分の本能に従ってしまう人間
らしさ。(人間らしいからと言って倫理的に
非社会的な行為を犯してしまうのは決して許
されることではないが)社会性と本能という
相反する二つの人間らしさに挟まれ、身を滅
ぼしていく葉蔵の個性的な物語に心奪われ
た。

「人間失格」は太宰さんの自伝でもあり、主
人公の葉蔵は太宰さんの等身大でもある。葉
蔵の感受性激しい性格も、太宰さんの境界性
パーソナリティー障害という病気からであ
る。太宰さんはこ
の病気に悩まされながらも
天賦の才で多く
の名作を残した。その輝かし
い作品の裏にあった破天荒な私生活を含め、
太宰さんは「個性的な人」と言いたくなる。

文芸批評家の小林秀雄さんはゴッホの人生を
例に出し、芸術家の個
性とは、「自分の持っ
て生れし特殊性(容姿、性格、家庭環境、財
産、身体能力、精神的・身体的障害など)を
乗り
越え、普遍の道へ辿りついた時に作られ
る」と述べられ
ている。ゴッホも偶然持ち合
わせた精神病と天賦の才と向き合い戦いなが
ら作品を残し続けた。その過程こそが「普遍
的な個性」と昇華され、人々の心を惹きつけ
る芸術品となったのかもしれない。

厭世的になりながら天賦の才で芸術活動を行
った太宰さんとゴッホは一つの極例だと思う
が、小林さんの言う「特殊性を乗り越えた普
遍的な個性」というのは、誰もが持ち得れる
個性だと思う。

人は偶然生まれ持った特殊性と向き合いなが
ら生きていかなくてはならない。向き合い方
は人それぞれで、どう向き合うかが個性だと
私は思う。

参考動画
(小林秀雄「ゴッホの人生」)

しなやかさ

「ジュリアーノ・カルミニョーラ」

どうやったらこんな動きができるんだろう

オロナイン最強説

先月、地元の友人と飲んでいて、塗り薬の
話をしていた時に、「結局、オロナインが
最強では?」という話になったので(笑)

オロナイン

検証してみた!

本名→オロナインH軟膏
フルネームに漢字、カタカナ、アルファベッ
トを盛り込む贅沢さ!

歴史→1953年生まれの63歳!
変わらぬスタイルで60年以上第一線でご活
躍されてる安定感!

効能→にきび、吹出物、はたけ、やけど(か
るいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、き
ず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、
たむし、いんきん、しらくも

この幅の広さがオロナインの真髄!
イチロー並みのオールランダー!

認知度→どの世代にも100%近い認知度!
芸能界No.1の明石家さんまさんが95.9%
なので、匹敵する顔の広さ!

兄弟→弟にオロナミンCがいる!
常に元気ハツラツな弟さんが!

弱点→虫さされは使用禁止
オロナインにも意外な弱点が、、、
このぐらいの弱点がないと人間らしくな
い(笑)

軽く調べただけでも、この安定の強さ。

一家に一つあると安心感をもたらしてくれ
る。

まるちゃん家も使ってる(笑)
野口さん家は何使ってるんだろう?
知ってるひと、、、、?

力量の見極め

デナリで一緒に登った仲間に、63歳のジョン
というオーストラリア人がいた。彼と私はイ
ギリス人チームの中で唯一の外国人だったの
で、同じテントで3週間過ごし、ずっと寝食
登山を一緒に過ごした一番の仲間だった。チ
ーム最年長で、登山経験もキリマンジャロ、
アコンカグア、南極の山を登頂しており、人
生経験も豊富な落ち着いた優しい人だった。

そんなジョンが標高4000mを過ぎたCamp3
あたりから軽度の高山病で体調不良となり、
(原因は恐らく体力不足から)テントの中で
はずっと寝込むようになり、もがき苦しんで
いた。その様子をずっと横から見ていたの
で、正直ハイキャンプ(5200m)に行くま
でが限界ではないだろうかと私は思った。

れでもジョンは強烈な意志で登り続け、最後
ヨレヨレになりながらも頂上まで登った。

ジョンが頂上で登頂写真を撮る時に、一番最
初に私に駆け寄ってきてツーショット写真を
撮っ
てくれたのがとても嬉しかった。(この
時の
写真が、その後カメラを紛失した私にと
って
救いの一枚となる。)しかし、ジョンは
頂上
に登るまでに体力を使い切っていた。
上からテントに帰るまで、ガイドに助けられ
ながら何回転んだか
わからないぐらい死力を
尽くして降った。

結果として、ジョンは頂上までいけ無事に下
山できた
のだからOKだが、移動時間が大幅
に伸びたことによりチームとしても難しい下
山となった。この時のガイドの気持ちを考

ると、難しい判断だったのではないか
と思
う。それでも、ガイドはジョンを担いででも
戻ってこれ
るという判断をしたのだろう。ジ
ョンを含めて各人の体力差があったチームだ
っただけに、チームとしての判断が難しかっ
たのではないかと思う。

私も友人として本当に頑張ってほしい気持ち
だっ
たが、もし自分がガイドの立場だったら
感情を殺して「力量を見極めて」難しい判断
を下さなければならなかったのかもしれな
い。(ガイド経験もなく登山経験が乏しいの
でよくわからないが)

そんな話はともあれ、63歳でデナリに挑戦す
る姿勢と、プライドを捨てて何回転んでも

ち上がるジョンに尊敬させられた。そしてカ
メラを失くした私は、彼との登頂写真に救わ
れた。

 

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