西 英保
雑談
先日、ふらーっと本屋さんで立ち読みしてい
たら、漫画の「メジャー」が目に入り、最終
刊を手にとりページをめくると主人公の茂野
吾郎がワールドシリーズ(メジャーリーグの
優勝決定戦)で優勝を決める最終回を投げて
いた。

僕がこの漫画を読んでいたのはかれこれ15年
前ぐらいの話。その頃はまだ茂野吾郎は高校
生だったのに、いつの間にかメジャーリーガ
ーになり世界一になっていたーーー!(笑)
この茂野吾郎の凄いところは、元々右投げの
ピッチャーだったのに、右肩を壊しても野球
を続けて、左投げに変えてメジャーまでいっ
たこと。(さすが漫画の世界)
さらに、左肩まで壊してしまい投げることが
できなくなったのに、今度は打者として日本
のプロ野球に戻ってくるという怪物ぶり。(
あくまで漫画の世界)
当初はピッチャーとバッターの二刀流でメジ
ャーに挑戦するというアイディアだったらし
いのだが、あまりに現実味がないため、二刀
流は却下になったらしい。(漫画の世界なの
に)笑
ところがどっこい!
現実の世界に二刀流でメジャーにいこうとし
ている選手が現れてしまった。(笑)
それが、日本ハムファイターズの大谷翔平選
手!
投げてはプロ野球記録の163キロ、

打っても松井級の150メートル飛ばす、

漫画の世界を超えちゃった選手。(笑)
ピッチャーで10勝、バッターで10本のホ
ームラン、という2014年の記録はベーブ
ルース以来の96年ぶり。(笑)しかも、高
卒2年目の20歳でやっちゃうという天才。
2015年のシーズンでは、ピッチャーで最
多勝、最優秀防御率、最高勝率のタイトルを
獲得して名実ともに日本一のピッチャーに。
なので、ピッチャーとしての実績がもう日本
一だから、バッターとして求められるハード
ルがさらにあがちゃってる状態が今なのだ。
そんな天才をメジャーが放っておくはずがな
く、早くて2年後にはメジャーに行くという
噂も、、、
実は周囲からは「メジャーに行くならピッチ
ャーに専念したほうがいい」という声が多く
なってきているのが現状。ダルビッシュ投手
も「専念推奨派」らしい。しかし、そのよう
な声をものともせずに、今年も二刀流に挑戦
するのが凄い!
しかし実は、日本人メジャーの道を作ったパ
イオニアである野茂英雄さんは「二刀流」で
メジャーに挑戦を肯定しているそう。プロの
間でも意見が別れる大谷選手の今後、一体ど
うなっていくのかと、正直わくわくしている。
入団当初は「バッターの方がポテンシャルが
高い」という声もあり、まだまだバッターと
しての可能性もわからない。
恐らく、「ピッチャーかバッターか二刀流か
迷ってメジャーに行く」という選手は二度と
現れないはず。(恐らく、恐らく)
それで、大谷選手がどのような育てられ方を
したのか、少し大谷家の教育法を調べてみる
ことに。
まとめると、「大谷家には子育てのモットー
や、家訓などはなく、プロ野球選手にしよう
と指導したこともなし」とのこと。(参考資
料は現代ビジネスから)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48040
あくまで主観だが、誰がどう真似しても大谷
翔平にはなれないと思う。「160キロを投
げる」というのはボルトが9秒台で走るのと
同じ。努力だけではたどり着けない世界なの
だ。
ただ、生まれ持っての才能が前提だとして
も、それを花咲かせたのは大谷家の教育法だ
ろう。それはきっと「過剰な期待をせずに見
守る」こと。何がよいかそうでないかは人そ
れぞれだが、少なくとも大谷選手にはこの教
育方針が合っていたのだろう。
ちなみに、僕の大好きな棋士の羽生さんも、
将棋に関する親からの期待は全くなかったら
しい。
プロ野球ファンとして、リアルタイムで大谷
選手の今後の決断と活躍をみれるのは本当に
楽しみなので、怪我だけは気をつけて気をつ
けて気をつけて。
個人的には「二刀流」でメジャーにいってほ
しいなーと思いつつも、巨人にこないかなー
、という期待も持っているのである。(笑)